なあ、コメラの村の噂を知っているか？
何でも、村で窃盗事件が起こっているとか……。

ヤツらのことだ、身内に犯人が見つからなかった場合、
敵対している我らの犯行と決めつけ、報復に来るかもしれない。
そうなる前に、コメラの村へ行き、事件を解決してきてくれないか？

ああ、旅の人か。
ちょうど良かった。
相談があるんだ。

最近、資材や発掘したお宝が消える事があってな。
あんまり考えたくない話だが……。
村の誰かが盗みを働いている気がするんだ。

村の仲間に聞いて回るわけにもいかなくてな……。
どうか手を貸してくれないか。

昨日、発掘したものが資材置き場にあるから、
それを狙って、犯人が現れるかもしれん。

一度、資材置き場の様子を見てきてくれないか？
何か変わったことがあったら、俺に報告してくれ。

何か見つけたのか？
どれどれ、俺に見せてくれ。

この腕輪は見覚えがあるな……。
たしか、年若い村娘がつけていたものだ。
しかし、随分と値が張りそうな宝石があしらわれているな……。

あんな若い娘が買えるものとは思えないが……。
旅の人よ、「年若い村娘」にその腕輪を見せて、
それとなく探りを入れてみてくれないか？

あら、何か用？

ああ、この腕輪！　探してたのよ！
プレゼントしてもらったのに落としてしまって……。
落とし物を届けてくれるなんて、親切な旅人さんね。

え？　この腕輪について聞きたい……？
坑道の番人がプレゼントしてくれたのよ。
宝石があしらわれていて素敵でしょ？

でも、こんな高価な物、どうやって手に入れたのかしらね。
彼はいつもお金がほしいって嘆いていた気がするけど……。
急に羽振りがよくなっちゃって。

坑道の番人が急に気前よくなった理由？
さすがにそこまでは知らないけれど……。
それなら本人に直接聞いてみたら？

「坑道の番人」なら遺跡の入口にいると思うわよ。

そこの遺跡に、入れておくれよぉ！

入れておくれよぉ！

もういい加減にしてよ！　ボクは今忙しいんだ！
とにかく、ここは開けられない。
さ、帰った帰った。

ねえアノッグ、耳寄りの情報だよ……。
そこに「ヨソ者」がやってきてるんだ。

きっとボク達を助けにきたのではないのかな……。
いや、そうに違いないよ！

あっ……アナタは……！？
前にも言ったけど、ここは立入禁止だよ……？

え、年若い村娘に渡した腕輪について聞きたい？
なっ……なんでヨソ者にそんなこと聞かれないといけないんだ！
アナタには関係ないでしょ！

そんな言葉で「問い詰め」られたって、ボクは動じないぞ！
もうどっかにいってくれ！

…………。
クソッ……こうなったら……。

あ！　番人のやつ逃げたぞ！

扉の鍵はあいつが持ったままだ。
追いかけよう！　アノッグ！

坑道の番人め……。
やっと追いついたぞ……。

アノッグ！　誰か来た！

ヒイイ！　逃げよう！　コノッグ！！

わかった！　アノッグ！！

こいつらを片付けてくれ！　兄弟！！

わかった……もうあきらめるよ……。
そうさ……ボクが犯人さ。

兄弟達に協力してもらって、盗みを働き、
高価な宝石があしらわれた腕輪を手に入れたんだ。
「年若い村娘」の気を引くには、それしかないと思って……。

でも、アナタに打ちのめされて目が覚めたよ、
ボクは親方に謝りにいく。
アナタにも迷惑をかけたね。

坑道の番人が 「機械遺跡の鍵」を落としていく

あぁ、アナタに打ちのめされて目が覚めた。
これからは心を入れ替えて、真面目に生きていくよ。

自らの努力で夢を掴みとってこそ、一人前ってもんだよな。
よし、まずはカネだ。
カネさえあれば、すべてを手に入れられる！

窃盗事件を解決できたのは、あんたのおかげだ。
いろいろ世話になったな、ありがとう。

まったく……お前って奴は！！
今日は晩飯抜きだ！！

ヒイイイッ……！！！
そんなぁ～……。

しかし……坑道の番人に兄弟がいたとはな……。
知らなかった……。