あぁ、旅の人よ。
村の様子は相変わらずだ……。

アノッグは依然、行方不明、
村人達は分断されたまま、
いったいこの村はどうなってしまうんだろう……。

なにより気がかりなのは、コノッグの様子だ。
坑道の拠点に、ひとりで閉じこもったままで……。

親方！

資材置き場の整理をしに行きましょう。
村の襲撃騒ぎから、まともに仕事ができてない……
とにかく、俺達はできることをやりましょう。

あぁ……すぐに行く。
お前らは先に作業を始めていてくれ。

旅の人よ……。
ちょっと頼みごとがあるのだが……
コノッグの様子を見てきてくれないか？

あれからアノッグも行方をくらましたまま。
村人達からも白い目を向けられて……
きっと落ち込んでいると思うんだ。

あんたの旅の話でも聞けば、
少しは元気が出るんじゃないか、と思ったんだが……

ありがとう……。

俺は資材置き場で仕事をしているから、
コノッグの様子を見てきたら、また声をかけてくれ。
俺にも何かできることがあれば協力したいんだ。

すみません……ボクは……いったい……。

ボ……ボクなら、平気……です。
それよりも、アノッグ……
アノッグのことを……探しに……行かないと……。

でも……アノッグが……
ボクは……アノッグを…………。

なんだって……！！
コノッグが熱で倒れただと！？

そうだ、家にドワーフ族伝統の薬があるはず……
妻に聞けば出してくれるだろう。

薬を持って、コノッグのところに向かおう。

コノッグが見当たらないぞ…………。

お……おい、コノッグがいないぞ…………
あんたから聞いた話だと、具合が悪いんじゃ……。

コノッグは、アノッグを探しに行こうとしていた……
とも言っていたが……。
まさか……熱が出たまま探しに行ってしまったのか！？

あぁ、とにかく急いで探しに行こう。

誰だッ……！

お前は…………。

とにかく、姿を消したコノッグを探さなければ。
まずは聞き込みをしてみるか。

あまり、いい反応は得られないかもしれないが……
手掛かりもないまま探すよりかはましだ。

俺は鉱員たちをあたってみる。
旅の人は、村にいる奴らに話を聞いてみてほしい。
聞き込みを終えたら、またこの場所で落ち合おう。

コノッグを見かけなかったかって？
いや……私は見ていないが。

なになに、コノッグがいなくなったって？
ふん、何か後ろめたいことでもあって、
村にいるのが辛くなったんじゃないか？

おいおい、コノッグがいなくなったら、
誰が、この村が崩壊した責任をとるんだ！？
アノッグもいなくなってしまったというし……。

旅人よ、貴方の親切心は尊敬するが……
今、アノッグやコノッグのことには、
あんまり関わらないほうがいいんじゃないかと、僕は思うよ。

はぁ……僕も、もう消えてなくなりたい……。

こんな状況に陥りたくないから、
私は今までの人生、用心深く生きてきたというのに……。

なになに？　コノッグを探しているラリ？
それはご苦労なことだラリ。

あんたは親切でいい奴かもしれないラリ、
でも俺は協力できないラリ。

コノッグ探しは手伝えないラリ。
俺はオートマトンの整備で忙しいラリ。

なんじゃ、コノッグを見かけなかったか、じゃと？
いや、ワシは見ておらんが……。

それにしても、アノッグとコノッグの処遇、
どうすべきかのう……。
村人達の意見も、このままではまとまらん……。

村人達の意見もまとまらないまま……
このままでは村自体が立ち行かなくなってしまうのじゃ……。

おーい…………
すまないな、待たせてしまったか。

はぁ……はぁ……
なかなか情報が得られなくてな……
そっちはどうだった？

そうか……手間をかけたな。
俺も話を聞くのには苦労したが……
鉱員のひとりから、それらしい情報を得られたぞ。

その鉱員いわく、作業から帰る途中に、
コノッグを見かけたというんだ。
声をかけたが、フラフラとクレーターの方に向かっていったらしい。

とにかく、クレーターの方を探しに行ってみよう。

スゴイ景色だな……。
あのでっかい円形の機械は……いったい何なんだ？

俺にはよくわからない世界だな……
とにかく、コノッグを探そう。
まずは手がかりになる情報が欲しいな。

何だって……？
コノッグがひとりで敵の基地の奥に！？

あんたには頼りっぱなしになってしまってすまないが……
一緒にコノッグを探してくれ……頼む。