村人の皆と共同作業をしていると、
争い合っていたことが、くだらなく感じるよ。
こうやって協力し合えるのは、きっと、いいことだ。

やあ、ユールモアへの売り込みは順調だよ。
未知の機械に興味津々さ。
やはり僕は役に立つドワーフだった。

来てくれたのか、旅の人よ。
坑道での話し合いのときは、強く言い過ぎた……
申し訳ない。

あんた達が村の復興のために働いている姿を見ていたら、
色々考えさせられたよ……。

それで、自分も何か役に立てることがないだろうかと、
利口な彼と弱気な彼に聞いてみたんだ。

そうしたら、復興を手伝うオートマトンが足りないと言っていてな。
ここは俺の勇ましさを活かして、
防衛用に配備したオートマトンを回収しようとしたのだが……。

暴走したオートマトンに返り討ちにされてしまって……
実に情けない……。

そこで、ここはひとつ、旅の人から学ばせてもらえたら……
と思ってるんだが。
オートマトンを1体停止状態で持ってきてくれないか？

助かるよ……。
ドヴェルガル山脈にいる「ドワーヴン・オートマトン」を1体、
弱らせてから、この大きな麻袋を使って捕獲してきてくれ。

オートマトンを1体停止状態で持ってきてほしいんだ。
捕まえる際の手際さえわかれば、きっと俺にだって……。

持ってきてくれてありがとう……。
離れたところから様子を窺っていたが、
さすがの手並みだったな……。

……あんたは凄いな。
どうしてそこまで他人のためにできるんだ……。

常に勇ましくあれ、って思ってたが、
それ以外にもいろんなことを考えるべきなんだな。

気づかせてくれてありがとう。
あんたを見本に、俺は本当の勇ましさを手に入れてみせるよ……。

そうだ、親方があんたのことを探していたぞ。
やはり、勇ましい人間は人望も厚いんだな。
早く親方のもとに行ってやってくれ。

来てくれてありがとう、いつもすまないな。
コノッグから記録媒体が届いているから受け取ってくれ。

あの……親方にちょっと相談があるんだけど……。
実はグラッグのことで……。

どうした？　何かあったのか？

さっきグラッグに会ったんだけど……
何だか様子がおかしくて……。

突然怒り出したり、次の瞬間には泣き出したり……
かと思えば、何事もなかったように、話し始めたり……。

あぁ……なんだかあの諍いがあってから、
ちょっと様子が変なんだ……。

報告ありがとう、それについては俺の方で何とかする。
お前は自分の仕事に戻って大丈夫だ。
また何かあったら教えてくれ。

まだ村人達の多くは気付いていないようだが……
このまま症状がエスカレートしたら大変だ。
どうしたものか……。

まぁ旅の人は気にしないでくれ、これは俺が解決するさ。
あんたは復興の手伝いを、引き続き頼むよ。

たまに、嫌がらせを受けることがあるんだ。
未知の技術なんて、気味が悪いって言ってね……。

でも僕はめげないよ。
自分の進むべき道は自分で決めることにしたんだ。

未だ僕達の活動に理解を示してくれない村人達もいるが、
いずれこの村が元の姿を取り戻せば、
また協力し合って生活できるはずさ。

やあ、また来てくれたんだね。
俺も手伝ってはいるけど、人手不足は相変わらずでな。
オートマトンはいくらでも欲しい状況だ。

あんたにはまた、オートマトンを1体捕獲してほしいんだが……
今回は俺も1体ぐらいは捕まえたいところだ。

お互い上手くいったら、またここで落ち合おう！

おぉ、無事にオートマトンを捕まえることができたか……！
俺も、今回はなんとか回収することができた。
あんたの手本を見せてもらったからな。

ありがとう。
……最近思うんだ。親方やあんたのやってきた行動は
意味があったんだ、って。

村が少しずつ活気づいてきているのがその証明だ。
昔の姿を取り戻していくことが、俺も嬉しい。

だが、あんたに頼りっぱなし、というわけにはいかない。
これからは自分でできることを見つけて行動していくよ。

あんたは親方のところに行って、
他に手伝うべき人がいないか、聞いてみてくれ。
今までありがとう。

来てくれてありがとう。
旅の人よ、ついに、この村がかつての姿を取り戻したんだ！
今日は記念すべき日になるぞ。

そうだ、コノッグからの記録媒体も届いているんだった。
受け取ってくれ。

いったいどこからこの届け物を送っているのかもわからないが、
この村もかつての姿を取り戻したし、
コノッグも戻ってきてくれるといいんだがな……。

あっ……戻ってくるといえば……。
別件で少し話したいことがあるのだが……
ちょっといいか？

ちょっと奇妙な話があってな、
グラッグのことなんだが…………。

実は少し前、グラッグが村から姿を消してしまったんだ……。
突然のことで、鉱員達を連れて捜索に出たのだが……。

聞き込みをして、グラッグの痕跡をたどっていくと、
なんと、クレーター奥の敵基地最深部まで行く羽目になってな……
そう、あの「白い球」があったところだ……。

俺達はそこで、グラッグが倒れているのを発見したんだ。
慌てて様子を確認したところ……突然目を覚まし、
何事もなかったように、村へ戻っていったんだ。

それ以降、村に帰ったグラッグは、
何事もなかったように、
威厳ある、村長としての姿に戻ってな……。

あの諍い以降おかしくなったグラッグは、なんだったのか……。
まぁ、この話を知っているのは村の中でも一部の者だけなんだが。
一応あんたには報告しておこうと思ってな……。

飲んだくれて酔っぱらっていただけって話ならそれでいいんだが。
まぁ、村も元通りになり、グラッグも以前の様子を取り戻したし、
腑に落ちないことはあれど、一件落着だ。

旅の人よ、改めて礼を言わせてくれ。
この村や、村人達の今があるのは、あんたのおかげさ。

だから、これっきりと言わず、
また近くに来たら顔を出してくれ。
あんたはもう、この村の家族みたいなもんだからな。